作レレ

パロサント&パープルハートウクレレをちょっとだけお見せします

もう少しの調整を残すだけでほぼ完成しておりました。パロサント&パープルハートの新作ウクレレです。指板はカエデです。もう結構前にこの段階にきておりましたが、この段階に来ると、私はいつも動きがにぶくなってしまうようです。目のまえに置いておいてずっと眺めていたい気持ちが働いて、動かなくなるようです。

ストラディバリは製作中のバイオリンを抱いて寝ていたそうで、著名なバイオリニストのアッカルドは、その抱いている間にストラディバリのいのちがどばどばバイオリンに注ぎ込まれ、それがストラディバリウスが名器であるゆえんなのだと言っております。

というわけで、私がずっと眺めているのも案外意味のあることかもしれず、私のいのちをチョロチョロ注ぎ込んでいるのかもしれません。

と、適当ないいわけをいつまでしていてもしょうがないので、そろそろ完全な完成に向けて動き出そうと思います。そのような自分に発破をかける意味もこめまして、そのウクレレをブログでチラ見せいたします。

日本人離れした一品になりました。世界に類似品はたぶんないと思います。

パロサントの緑と、パープルハートの紫と、カエデの白と、漆の木の金色が作り出すこの雰囲気は、なんと申しますか、とてもロイヤルな雰囲気。イタリアの貴族メディチ家所蔵品に加えてもすんなりおさまりそうだとか、ボッティチェリの絵画の中に書き加えても違和感がないとか、勝手な想像をして楽しんでおります。

音はまろやか!

ずっと眺めていたいのですが、そろそろ販売に向けて完成させていこうと思います。