作レレ

木曾ヒノキ

写真は木曾ヒノキの角材です。新しく仕入れました。木目が緻密で美しいです。見てるとワクワクします。触るとうっとりします。なめらかな光沢があり、強くて弾力性があります。そしていい香りです。

これをトップにしてそのうちウクレレを作ってみようと思います。この木はウクレレ材としてかなり期待できそうな気がします。(*^_^*)

木曾ヒノキとは、長野県木曾谷から岐阜県木曽川上流地域にわたる森林地帯で生産される天然ヒノキです。ひのきの中でも最高級のひとつに数えられます。青森ヒバ、秋田杉とともに、日本三大美林に数えられます。青森ヒバや秋田杉のウクレレもそのうち作ってみたいなあと思います。こういう針葉樹はトップ材に向いているはずです。クラシックギターのトップに使われるスプルースもシダーも松系やヒバ系の針葉樹です。針葉樹材は基本的に柔らかくて軽い性質があるので、柔軟に弦振動を受け取ることができます。それでいながら耐久性も兼ね添えており、楽器材としてのポテンシャルをもっています。針葉樹材が建築材として使用されるのは、それだけ優れた柔軟性と耐久性をもっているからだと思います。

昔、たまたま隣に座った人で木工芸を趣味にしているという人に、私が杉材が好きだと話したところ、「あんなものはただの建築材ですよ」という答えが返ってきたことがありました。その考え方はもしかしたらわりと一般的な認識なのかもしれませんが、それは大きな誤解だと思います。優れた建築材ということは、ものすごく高いポテンシャルがあるということを意味すると思っています。

木曾ヒノキは、柱や梁などの構造材にも使えるし、天井、内部造作材、障子などの細かな細工部分にまで万能に近く使えるそうです。それはつまり、耐久性、耐加重性、柔軟性、加工性などあらゆる性質を兼ね備えているということで、楽器材として必要とされる性能の多くをもっている可能性があるということだと思います。

伊勢神宮の式年遷宮で神殿の建て替えにに使われる木は木曾ヒノキと定められているそうで、御神木だそうです。また、木曾ヒノキの家に住むようになってから、どうしても治らなかった咳などがなおってしまったなどの話もあり、人にも優しい素材のようです。ますます楽器材としてのポテンシャルが楽しみになりますね。

ほかにも、手元には、今後試したい針葉樹材としては、屋久ヒノキや霧島赤松などもあり、今後が楽しみです。もちろん広葉樹材もいろいろ楽しみで、こちらにもたくさん魅力があります。(*^_^*)

 

 

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