弦とフレットの間の距離を調整することを弦高調整といいます。
弦が高すぎれば、弦を押さえるのに力がいるので指先が痛くなるしスムーズな運指が妨げられます。弦が低すぎれば、演奏中に弦がどこかに触れてビビり音が出る危険か高くなります。
弦高は演奏者の好み次第です。弦高が高い方が音に張りが出るので好きだという人もいますし、弦高が低い方が弾きやすいので好きだという人もいます。
弦高がしっくり来ないなあと思うときは、自分で弦高調整を試みてもいいと思います。今回紹介するのは、サドルの下面を紙やすりで削って弦高を下げる方法です。手順は以下のとおり☺。
① 12フレットで弦高を測る。
12フレットのところで弦高を測ります。12フレットが弦全体の丁度真ん中だからここを基準にします。写真のように長い物差しをナットの溝からサドル上まで渡し、その裏に小さい物差しをくっつけて12フレットに立てて高さを測るとやりやすいです。実際に張ってある弦の下側を直接に物差しで測ってもいいです。そのとき、必ず真横から目盛りを見るようにしてください。目の位置がちょっと変わるだけで、全く違う高さに見えてしまいます。この写真では、長物差しの裏の短物差しの目盛りを読むと、3.2ミリくらいの弦高になっています。
② サドル下面を何ミリ削るかを決める。
普通売られているウクレレの12フレットの弦高は3ミリ前後が多いのではないかと思います。4ミリは高すぎ、2ミリは低すぎと言っていいでしょう。私の感覚では、2.5から3ミリくらいが適切かなあと思っています。
①で測った弦高が3.2ミリだったので、とりあえずこれを0.2ミリ下げて、3ミリまで下げてみることにしましょう。いきなりどかんと下げるより、少しずつ下げながら自分の好みを探るのが安全です!(^^)!。
0.2ミリ下げると決めた場合、サドルを削るのは0.2ミリではなく、その倍の0.4ミリになります。なぜなら、ナットから12フレットまでの距離の2倍のところにサドルがあるので、サドルでは弦高が2倍に拡大するからです。
というわけで、弦高を3ミリにするには、サドルを削る幅は0.4ミリと決まります。
③ サドルの横に削る高さの線を引く。
このように、サドルの下端から0.4ミリのところに線を引きます。0.3ミリ芯のシャープペンで書くのがいいです。0.5ミリ芯のシャープペンでは太すぎて、削り位置があいまいにながちです。この線は裏表の両面に引いてください。両側が同じように削れるように確認しながら削りますから。
線を引かずに、削る量はこのくらいかな、みたいな感じで適当にやると、必ず失敗します。必ず失敗してみせるぞ!という不思議なやる気にみちた人は線を引かないくてもいいです。
④ 紙やすりを板に貼って削る。
紙やすりをまっすぐな平面の板に貼ります。机やテーブルに紙やすりを直接に貼るとお母さんか奥さんにひどく怒られるので、建築現場に行って端材を貰って来て貼るといいです。貼る紙やすりの番手は120番の紙やすりがいいです。180番とか240番では、削るのに時間がかかりすぎます。80番では、削り面が荒すぎると思います。ホームセンターに行くと番手ごとに引き出しに入って紙やすりを売っています。
120番を張ったら、その上にサドルを置いて、指で持ってゴシゴシです。さきほど引いた削り線までひたすらゴシゴシです。結構時間がかかって指が痛くなりますが、がんばってゴシゴシです。( `ー´)ノ
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長くなったので、上手に削る工夫はまた明日。( ^^) _U~~
では🌻