ソプラノウクレレを5度上げてDGBE(Dが一番低音でEまで順次高くなる)にするには、通常のウクレレ弦ではテンションがきつ過ぎて切れてしまうおそれがあり、また楽器が破損する危険もあるので、適切な弦を別途選定する必要があります。
方法としてはふたつ、①アクイラ(aquila、アキーラと言う人もいます)のニューナイルガット弦を個別に仕入れて使用する方法、②フロロカーボンの釣り糸を購入して使用する方法、があります。
①アクイラのニューナイルガット弦
次のゲージのものを使用したところ良好でした。ボディがコンパクトなのでテンションは比較的緩めが合うようです。好みで、テンション強めが好きなら少し太くしたり、テンション弱めが好きなら少し細くしたり、0.02mmずつくらいを目安に各自工夫してみる余地はあるでしょう。ただし弦が細いほど切れやすくなるので慎重に。
D→0.79mm(計算上のテンションは2.8㎏になります) 又は 0.85mm(3.1㎏)
G→0.64mm(3.2㎏)
B→0.52mm(3.3㎏)
E→0.40mm(3.5㎏)
アクイラのニューナイルガット弦は購入方法は次のページを参考にしてください。
②フロロカーボン製の釣り糸
D→0.74mm(計算上のテンションは3.3㎏になります) 釣り糸の規格では20号
G→0.57mm(3.5㎏) 12号
B→0.435mm(3.2㎏) 7号
E→0.33mm(3.3㎏) 4号
ナイルガットと比重が違うので、フロロカーボンの方が全般に細いゲージになり、指で押さえた感触が硬めになります。
釣り糸の購入方法は、釣具屋さん又はネット販売で、数10メートルから数100メートルという単位で買うことになります。Duel社の「鮪力」と「BIGフロロカーボン」を私は使用しています。ほかにもクレハのシーガーなど、フロロカーボン製なら他社製品も使用できます。
注意・まぐろなど大物釣り用の釣り糸も含まれているので、小さな釣具屋さんには置いてないかもしれません。また「まぐろ釣り用のウクレレ弦ください」などと口走らないように注意しましょう。