中国の唐の時代は日本では奈良時代と平安時代です。この唐の音楽・楽器・楽人が日本にやってきて、雅楽や猿楽など日本の音楽に取り入れられていきます。
平安時代の音楽を考えるとき、源氏物語など文学表現や雅楽の演奏等から想像を膨らませてみることが多いわけですが、中国の音楽表現に着目するとまた新しい面が見えてきそうです。
次の動画は、「自得琴社」という上海の音楽グループのもの。自得琴社は唐時代など古い時代の衣装と楽器によって、中国の伝統音楽に自由な解釈を加えながら、中国の民族音楽を発信しています。
日本の雅楽は継承を重視したためか儀式的定型的な要素が前面に出ているように思うのですが、平安時代に唐から日本に入ってきたばかりのころの音楽は、この自得琴社のように、大胆で自由な雰囲気の方が実態に近かったかもな、とも思うのです。最後の蹴鞠や舞踊などの動画など見ていると、平安貴族がどんなふうに蹴鞠や打球で盛り上がって、どんなふうに詩歌や舞いを楽しみ、そこに音楽や恋模様がありという儀式ばらない展開がイキイキと想像されてきます。自得琴社の動画はほかにもたくさんあります。
古琴↓
古筝↓
琵琶↓
笛↓
蹴鞠↓
詩歌、舞踊等↓