あれこれいろいろ

板を踏み鳴らして踊る世界のダンス 古事記の時代にも

世界の様々な板を踏みならずダンスを探してみました。

アイリッシュのジグダンス(jig dance) ↓

イングランド クロッグダンス(clog dance) ↓

フラメンコ(flamenco) ↓

メキシコ ソン・デ・タリマ(tarima)↓

アルゼンチン ガウチョのマランボ( Malambo)↓

アメリカ タップダンス↓

アメリカ カントリー ↓

世界には他にも色々たくさんあるでしょう。じゃあ日本には?

日本にも古事記までさかのぼるとすごいのがありました。アメノウズメが伏せた桶を踏み鳴らして胸もあらわに踊り、神々が大笑いして、岩戸から外を覗いた天照大神を引っ張り出して世界が光を取り戻すあのシーンです。ウイキペディアの古事記の説明はこう書いてあります。

「槽伏(うけふ)せて踏み轟こし、神懸かりして胸乳かきいで裳緒(もひも)を陰(ほと=女陰)に押し垂れき。」 つまり、 アメノウズメがうつぶせにした槽(うけ 特殊な桶)の上に乗り、背をそり胸乳をあらわにし、裳の紐を女陰まで押したれて、低く腰を落して足を踏みとどろかし(『日本書紀』では千草を巻いた矛、『古事記』では笹葉を振り)、力強くエロティックな動作で踊って、八百万の神々を大笑いさせた。その「笑ひえらぐ」様を不審に思い、戸を少し開けた天照大神に「あなたより尊い神が生まれた」とウズメは言って、天手力男神に引き出して貰って、再び世界に光が戻った。

桶を踏んで踊ったというのは一番最初のアイリッシュダンスと似ています。妖艶な感じはフラメンコに、踏み轟かせる力強さはアルゼンチンのマランボに似てるかもしれません。見ていた神々が「笑いえらぐ」底抜けに陽気な感じは、アメリカのカントリーのノリが案外近いかもなんて思ったりもします。

板を踏み鳴らすダンスは、人類史初期からある原初的音楽形態なのかもしれません。