作レレ

モンキーポッドのバック 合歓の木の話

昨日紹介した楠トップの裏側をくるりと回して見ますと、そこはモンキーポッドのバックです。

かなり濃厚な木目模様です。趣きがあります。

モンキーポッドは、熱帯アメリカ原産のマメ科ネムノキ亜化ネムノキ属で、アメリカネムノキと呼ばれることもあり、合歓の木の仲間です。この木何の木気になる木の日立のコマーシャルに使用されたことから、気になる木科日立属に分類されることもあり、工房で削ったり熱を加えたりしているとバターを塗ったパンの匂いがするので私的にはバターパン科腹減り属に分類することもあります。雨の前に葉が閉じることからレインツリーと呼ばれることもあるそうです。次の写真はハワイオアフ島のモンキーポッドです。

日本にはえている合歓の木のことも前から気になっています。日本のものもパンの匂いはするのでしょうか。ウクレレに使用したらどんな音がするのでしょうか。機会があれば日本の合歓の木も使ってウクレレを作ってみたいと思っています。

ちなみに合歓の木の名前の由来は、夜になると眠ったように葉を閉じるということからネムノキの呼び方が生まれ、その様子が男女が夜に体を重ねている、よろこびを共にする様に似ているということで、合歓の字があてられるようになったそうです。中国では合歓の木は夫婦和合の象徴だそうです。

そんなわけで、合歓の木は和歌にも詠まれており、たとえば紀郎女(きのいらつめ)の和歌にこんなのがあります。

昼は咲き夜は恋ひ寝る合歓木の花(ねぶのはな) 君のみ見めや戯奴(わけ)さへに見よ (紀女郎)
(昼に咲いて、夜には抱きあって寝るという合歓の花を私ひとりに見させないで。ほら、君も此処に来て一緒に見なさいな)

また合歓の木は、葉ばかりでなく花も美しいです。一度見たら忘れられない美しさがあります。この花の美しさから、シルクツリーという呼び方もあるそうです。

日本の合歓の木の材もそのうち仕入れたいと思います。