上の写真は木曽ヒノキで製作中のトップとサイドです。
数日前、一十舎の材木置き場に立って、さて何の材で次のウクレレを作ろうか、と思っておりますと、木曽ヒノキの角材が目に止まりました。木曽ヒノキのウクレレは世の中で見たことがありませんが、見た目のスプルースに似た感じとか、きめ細かな木目などを見ておりますと、いい音が飛び出て来そうな気がしてきます。ぜひぜひ木曽ヒノキ君の響きを聞いてみたい、ということで、木曽ヒノキのウクレレの製作を始めています。
木曽ヒノキは日本三大美林のひとつです。日本三大美林とは、木曽ひのき、青森ひば、秋田杉の三つです。全部ウクレレに挑戦したいですね。
木曽ヒノキの特徴は、厳しい環境下でゆっくりと育つので、年輪が細かくて、耐久性に優れ、くるいが少ない、と言われていますね。
で、耐久性という点で実際私がびっくりしたのが次の写真なんです。
木曽ヒノキの薄板の端材をゴミ箱に捨てようと思って、何気なく指でぐいっと強く折り曲げたんです。このくらいの薄板だと、簡単にバキッと割れるのが普通なんですが、木曽ヒノキは弾力があってどこまでやっても割れないで、曲がっていくんです。そして指を話すと、元のまっすぐな状態に戻ります。
こんな木は初めてでした。ふにゃふにゃと曲がるような弱弱しい感じではなく、強靭な感じの弾力です。こんなに弾力のある木をトップに使ったら、どんな響きになるんでしょう。ますます楽しみになりました。(*^-^*)