昨日は、福岡市の古楽器奏者で指導者の岩田耕作さんが、ご自分のルネサンスギターをもって一十舎アトリエを訪問してくださいました。上の写真は岩田さんのルネサンスギターです。岩田さんの生徒さんもご自分のルネサンスギターをもって一緒に来てくださいました。下の写真が生徒さんのルネサンスギターです。
ルネサンスギターは、弦が四コースにわかれ、その調弦がウクレレと同じであることから、ウクレレの起源である可能性があるのです。
昨日は、ルネサンスギターの演奏を聞かせてもらい、ルネサンスギターを弾かせてもらい、一十舎の様々なウクレレを弾いていただき、音楽と楽器にまつわる話の花が様々に咲き、あっという間に過ぎた二時間半の滞在でした。
岩田さんは、筑波大学付属盲学校高等部音楽科を卒業後ヨーロッパに留学し、ブリュッセル王立音楽院にてチェンバロと室内楽のプルミエ・プリ、ストラスブール音楽院にてチェンバロと作曲法の金賞を受賞し、チェンバロ、リュート、ハープなど様々な古楽器の演奏や、器楽、声楽、各種アンサンブル、和声学、合唱などの指導を行うなど、本格的にクラシック音楽をきわめた音楽家です。
そのような方とこのような楽しい時間を共にさせていただいたのは、とてもありがたく光栄なことでした。
昨日は、ルネサンスギターや古楽器のコアな情報が私の中にインストールされた一日になったと思います。今後、一十舎がルネサンスギターの製作にチャレンジしてみたり、あるいは、一十舎の古楽器風ウクレレ作りがルネサンスギターの作り方に影響を受けたり、何かが展開していくのかもしれません。私の中で古楽器の情報が熟成発酵していい香りがしてくるのが楽しみです。
また、岩田さんから、一十舎のウクレレはどれも弾き易く作られ、音の反応がよく、みなよく音が出ているという評価をしていただけたので、クラシックの一流のプロの感覚から方向性の確認ができたのはうれしいことでした。
岩田さんと一緒に来られた生徒さんも穏やかで魅力的な人柄の女性で、私の自宅のご近所さんというのがわかったのも楽しいめぐりあわせでした。