一十舎アトリエにダンベルが3個ありまして、その用途は、一十舎主人の力こぶ養成ではありません。
薄板の反り防止 & 反りはじめた薄板の反り矯正です。
要するに、薄板の上にまっすぐな板を置きまして、その上にダンベルを置いて薄板の反りを抑え込んでしまおうというわけです。案外これが効果がありまして、きれいなまっすぐな板状態を維持することができます。
薄板というのは、ちょっと置いておくだけで、案外簡単に反ってしまうんです。湿度でも反るし、直射日光でも反るし、温度でも反ります。しかし、湿度、日光、温度が板を反らせようとも地球の重力はそれよりも強し、という母の愛は強し的な物理法則なのです。
ところで、ダンベルの語源がおもしろくて、dum bbell はつまり、「黙ったベル」ということことだそうです。西洋教会では、昔はベルを鳴らすのに、ベルの下からひもを引っ張ってガランガランならしていたわけですが、そのひもの先にはおもりが付いていたらしいです。そのおもりが、ベルの一部だけど音が鳴らないということで、黙ったベルということになり、それを筋トレに使い始めたやからがいて、いつしか筋トレするおもりがダンベルと呼ばれるようになったらしいです。
日本語ではダンベルを鉄アレイと言いますが、アレイは英語ではなく、亜鈴と書くそうですね。これは、黙ったベルを漢字に直訳して亜鈴にしたようです。
というわけで、だれかが何かを流用して何かをし始めると、その何かが何かの呼び名になるんですね。現に今、ダンベルを流用してウクレレの板の反りを矯正することが起きておりますので、ウクレレの板の反りを矯正するおもりのことを今後ダンベルと呼ぶようになるのだろうと思います。百年後くらいはきっとそうですね。で、そのころには、板をおもりでまっすぐにすることを、「アレイする」と言うようになるんだと思います。
では、今日もアトリエでしっかり板をアレイしてくることにします。(^^♪