世界で最も多く聞かれた音楽はゲーム音楽かもしれない…なにしろ、一年中毎日のように、昼夜別なく、三日間の徹夜もいとわず、各家庭に一台以上ゲーム機があって、子どもたちはもちろん、子どもたちが寝たら父が、父が出かけたら母が、ずっと耳にしている音楽。聴いてるという意識もなく聴いてるというところに、意識への深い浸透度もありそう。ゲームをしない人でも、世界中で同じゲーム音楽がいたるところで流れていて、あのピコピコ音楽はもう地球人の子守歌のよう。もしかしたら世界最強音楽はゲーム音楽なんじゃないのか…
スーパーマリオブラザーズ↓
ゼルダの伝説↓
このゲーム音楽は、初期のコンピュータ音楽の制約から、「同時発声数が少ない」「オクターブレンジが狭い」「高域のピッチ精度が荒い」「制御システムのクロックに依存し、違和感なく演奏できるテンポが限られている」などの制約下で工夫を凝らした結果、独特のピコピコした音楽となり、それがかえって力のある音楽となりました。このような音楽をチップチューンと言いますが、2000年以降制約がなくなってくるとともに、チップチューンの魅力が再評価されています。
またゲーム音楽は、自分がゲームを操作することで生まれる効果音(発射音、爆発音など)が合わさることで、随時変化していく面があり、これも新しい音楽性となりました。
ゲーム音楽の全体像について、次の動画で全体的な解説が見られます。