ある和太鼓屋さんが、
和太鼓の和太鼓たるゆえんは胴のふくらみにある!
と書いていました。
確かに、冒頭の写真のように、和太鼓の胴はふわっとふくらんでいますね。それに対して西洋のドラムはストンとまっすぐな胴です。まっすぐな胴だと、内部で縦横対称に同じ振幅の音がはね返ってくるので、音を打ち消しあうことになって、音が止まったような、詰まったような感じになるんだそうです。で、西洋のドラムを演奏するときは、そうならないように、皮の中心を叩かず、中心を少しずらして叩くんだそうです。中心をずらすと、跳ね返ってくる音の振幅を変えることができるので、打ち消しあいが起こらないんだそうです。
これに対して和太鼓の場合は、胴にふくらみがつけてあるので、内部で音が拡散するようになっていて、音の打ち消しあいが起こらず、音にふくらみがでるんだそうです。
まあ確かに、西洋ドラムは、タカタカタカタカというか、テケテケテケテケというか、どこか機械音みたいな感じがあります。ドラムはそういうリズム楽器なのでそれでいいわけですが、和太鼓はリズムだけでなく音の響きや余韻を味わう楽器という面がより強いかもしれません。どおぉーん、みたいな複合的な音の味わいがあります。
おもしろいですね。
ウクレレの曲線の形状も、音のふくらみに関係があると見てまちがいないでしょうね。
その太鼓屋さんは、
遠くに届く音は高い音より低い音、心に届く音は浅い音より深い音
ということもおっしゃってましたね。
ウクレレの音作りを考えるときのヒントがありそうです。