現在の音階のスタンダードは、ドレミファソラシの七音音階ですが、世界には五音音階も結構あります。
たとえ、日本の音階は4度(ファ)と7度(シ)が抜けてドレミソラの五音で構成され、四七抜き音階と言われます。一般的な読み方はヨナ抜き音階。このような音階は日本のほか、中国、朝鮮、チェコ、ハンガリー、ブルガリアなどにも見られるそうです。
もうひとつの五音音階として有名なのが琉球の音階。これは2度(レ)と6度(ラ)が抜けて、ドミファソシの五音で構成される二六抜き音階。ヨナ抜きみたいな読み方をすると、フロ抜き音階とでも読むと覚えやいでしょうか。琉球音階は、インドネシアのペロッグ音階と非常に近いと言われており、類似の音階はポリネシア、東南アジア、中国南部、そしてヒマラヤ地方などに存在するそうです。
音階の広がり方から、人や文化が伝わった歴史を考えてみるのも面白そうです。