写真のウクレレを近く販売に出そうと思っています。
パロサントとパープルハートの色彩配合は、バロックギターみたいな雰囲気になりますね。バロック時代ヨーロッパの宮殿にあるとぴったりはまるような感じです。しかし、パロサントもパープルハートもヨーロッパではなく南米の木です。パロサントはアルゼンチン、パラグアイ等、パープルハートはメキシコ、ブラジル北部などが産地です。
今、産地を調べるために材木図鑑を見ていたら、パロサントの説明のところには、「非常に硬く加工は困難である」と書いてありました。そしてパープルハートのところには、「木質は重厚で加工は難しい」と書いてありました。というわけで、こんな加工困難ウクレレを作る人は普通いないわけですね。特にこのウクレレは、トップがパロサントのほかは、サイドもバックも指板もブリッジもヘッドの突板もみんなパープルハートですから、まあ世界に類似品はないわけです。「加工困難ウクレレ」と名付けてもいいくらいです。でも音質はやわらかく優雅で、「マリア様とかぐや姫を合わせたようなウクレレ」と名付けても、当たらずと言えども遠からずウクレレです。
ところでさっきヨーロッパの宮殿と打ち込んだら、ヨーロッパの九電と出たので笑っちゃいました。九電と言えば九州在住の人にとっては九州電力のことです。「ヨーロッパに九電はなかろうもん」、と思わずツッコんだ私です。
できれば今夜にでも音を録りたいと思っています。
(*^-^*)