一十舎のウクレレの特徴

木工談義20 生のコーヒー豆をもらった話から一十舎のウクレレの話へ

木工家の友人から生のコーヒー豆をもらったので、フライパンでローストしてみました。初体験です。その経過が次の写真です。

炒る所要時間はたぶん20分くらい。淹れて飲んでみたら、ちゃんとコーヒーの味にできてました!(^^)!。今そのコーヒーを飲みながら書いてます。とてもおいしいです。炒りたて、挽きたての味わいです。(*^_^*)

その豆をくれた友人は、昔ネパールに住んでいた時代があって、豆を袋に入れながらネパールにもコーヒー農園があった話をしてくれました。その農園のコーヒーはおいしくて、日本の企業も見に来たようなのですが、地元のおっちゃんが鉄窯に生の豆を入れて適当な感じで棒でかき回しながら炒っているものですから、安定した品質を確保できないという理由で、日本の企業は買い付けないで帰って行ったということでした。

その話を聞いて私が、「地元のおっちゃんが適当に棒でかき回しながら作ったコーヒーって飲んでみたいですね。毎日ちがう気分でおっちゃんが作ったコーヒーには、管理されない再現性のない豊かさみたいなものがあって、そういうコーヒーを飲んでみたい人って結構いるような気がしますね」という感想を言ったところ、その友人も全く同じことを前に話したことがあると言っていました。

そして、一十舎のウクレレについても同じような感覚があるという話をしました。一十舎のウクレレは一本一本がちがいます。そのとき目の前にある木を見ながら、木を愛でながら、自由な展開として湧き出てくるウクレレを作っています。一十舎には型番が存在しないのも、注文製作をしないのも、次の一瞬にどうアイデアが湧いて展開していくのか予想できないので、型番や注文にはまらなくなってしまうのです。

いわば、一十舎のウクレレは、ネパールのコーヒー農園のおっちゃんが棒でかきまわして作るコーヒーみたいなウクレレです。ゆっくりと、自由な展開に寄り添いながら作っています。(*^^*)

 

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