最近、楽器用の材木の価格が高騰しているうえに、欲しいと思う材が欠品状態のことも多く、数年前に比べて必要な材の入手がいつのまにか不自由になってきています。
その理由は次ようなことが絡み合っているようです。
・パンデミックからの需要供給の崩れからくる価格高騰(第三次ウッドショック)後、樹種によっては値段が高止まりしている
・異常気象による森林火災の世界的な発生
・キクイムシやマツクイムシなど虫害の大量発生。
・世界的な物価上昇
・円安
・ロシアの侵攻に伴う原油価格高騰から輸送費が激増
などなど。
この「いつの間にか」「だんだんに」「気が付いたときにはもうしゃれにならない」という感じでやってくる不自由さは、まるで戦争の足音にも似てとても不気味。今年の夏の暑さなど、気象の異常さにも、同じような不気味さがあります。
材木入手の不自由な傾向は、今後さらに進行していくのではないかと、心配です。