最近作パロサント&パープルハート&マホガニー 古楽器スタイル ソプラノサイズウクレレです。
試奏動画はこちらです。☟
お値段 85000円 (ストラップとウクレレケースは付きません。送料別途)
購入申し込みはこちらのページからどうぞ→BASEショップ №2156
【本器データ】
一十舎 2021年製作
全長(ネック先端からからボディ下端まで) 555mm
ボディ最大横幅 150mm
ボディ厚み 43mm
弦長 350mm
12フレットジョイント(フレット総数15フレット)
表板 パロサント
裏板・側板 パープルハート
ネック マホガニー
指板・ブリッジ パープルハート
ペグ ゴトーUKA
塗装 シェラック
【本器の特徴】
・トップのパロサントは、直訳すると聖なる木という意味で、南米の教会のミサ薫香用に使用されたことから、この名前がついたそうです。南米原産の茶色から緑色系の珍しい板で、光に触れると緑色が濃く発色してくるという特徴があります。パロサントはアロマの素材になる香木で、サウンドホールに鼻を近づけると、ふんわりと甘い香りがします。パロサントは非常に重くて硬く、比重が水とほぼ同程度です。そのような重く硬い木なのに、ウクレレの表板にすると、柔らかくてうるおいのある包み込むような音が出ます。サスティーンが長くて倍音が豊かです。
・サイドとバックに使用したパープルハートも南米原産の木ですが、こちらは紫色の発色という珍しい板です。酸素に触れて紫色が濃く発色します。パープルハートも非常に重くて硬い木ですが、トップのパロサントの柔らかな響きをやわらかく受け止めます。
・このようにパロサントもパープルハートも比重の重い木ですのて、ソプラノサイズとしては重めになりますが、バランスがよいので持って負担はないと思います。
・当舎のパロサントウクレレは、まるでハープのような音がする、サスティーンが長いなど高評価をいただくことが多いです。
【一十舎ウクレレ全体の特徴】
・古楽器スタイル (=ウスレレ)
当舎のウクレレはボディ厚(トップとバック間の距離)が一般のウクレレの3/4くらいのウスレレとなっています。穏やかで素朴な深みのある音と、軽やかな立ち上がりの良い音が両立する形態を模索してこのボディ厚と形状に行き着きました。結果として、最も原初の古楽器ギター(ルネサンスギター)の厚みの比率と一致することになり、音の原点回帰的な魅力ともなりました。持ちやすく、運びやすく、演奏性もよく、音楽が身近に寄り添う魅力がある形態と考えています。全体のデザインは、ルネサンス期から19世紀までの各種ギターのデザインを参考にしています。
・オールハンドメイド
1本作製するのにゆっくり時間をかけて、木と会話するような時を重ねて作っています。
・自然木単板
単板はクリアで深い音です。弾いていく時間とともに馴染んで深みのある音に育っていきます。
・様々な木のコラボ
木が好き!というのが一十舎の出発点。いろんな木の個性を輝かせたいという思いがいつもあり、そのため、他では使わない木も取り合わせ、類似品のない個性的なウクレレになります。
・埋め込み象嵌
ポジションマークや装飾の埋め込みも自然木を使用しています。
・シェラックの手塗り塗装(タンポ塗り)
シェラックは木の呼吸を妨げない塗装と言われています。口に入っても大丈夫な伝統的な自然素材です。音の響きを妨げない最高級塗装のひとで、手塗りを重ねていきます。
・ゼロフレット
安定した音、安定した弾きやすさの観点からゼロフレットを入れています。
・12フレットジョイント
小さなボディにびったりのバランスです。
・弦高は低めに設定してあり、弾きやすいと思います。
注・ケース(バッグ)は付属しません。ソプラノサイズ用の市販のバッグならどれでも入りますので、お好みのケースを別途ご自分でご用意ください。