ウクレレの音を聞く

透かし彫りロゼッタウクレレの試奏動画

最近作った透かし彫りロゼッタの古楽器スタイルウクレレの試奏動画を作りました。これです。

そこに書いた説明も載せておきましょう。

木の透かし彫りロゼッタをサウンドホールに埋め込んでみました。ギター型の撥弦楽器には、何百年にもわたりサウンドホールを覆うように透かし彫りが入っていたのですが、近現代以降消滅して、サウンドホールはただの穴になりました。しかし、この透かし彫りがあると音の共鳴が深くなるような気がします。音量はさほど落ちないようです。古楽器的な薄いボディ(ウスレレ)なので音の立ち上がりはよいままで、このロゼッタがあると音にコクと深みのスパイスが効くような感覚です。この透かし彫りロゼッタは、単なる装飾というだけではなく、音響効果があるものとして何百年も存在したのではないでしょうか。今回はそんな実験もあって作ってみました。ちなみにこの透かし彫りは、木曽ひのきで作って、埋め込んであります。 私の想像ですが、18世紀から19世紀にかけて、演奏会、コンサート、発表会など、大聴衆に向けて演奏するのが音楽の主流になるにつれ、大音量と音の遠達性が求められた結果、少しでも音を出そうとしてロゼッタの透かし彫りが取り除かれたのかもしれません。 それ以前の時代は、もっと小さな空間で少人数の音楽環境だったので、近くで聞いて心地よい音を出す工夫として、共鳴機構としては小さくて薄目のボディが好まれ、音の共鳴を深くする発出機構として細かな穴の集合のような透かし彫りの仕組みが成立していたのかもしれません。 まあ理屈はともかく、とても存在感があるウクレレになりました。部屋に置いてあると、遠目にも、「おっ、なんだか素敵なのがある!」みたいな感じになります。音も魅力的によく伸びて柔らくて良い感じです。一十舎の古楽器スタイルウクレレのひとつとして、こういうものを今後作るのもよさそうです。

とまあ、こんな感じです。(^^)

前に取り外し式でこのロゼッタを作ったとブログに書きましたが、それだと強く弾いたときにビビり音が出るようなので、今回のは木曽ヒノキで別途作ってはめ込んで接着しました。

こういうのが売れるのかどうかわかりませんが、近々販売に出そうと思います。売れないなら売れないで、私用のものとして手元に置いておきたい気持ちもあります。この存在感は結構お気に入りなのです。部屋にはいったとたんに、最初に目に飛び込んでくる感じなのです(*^-^*)