あれこれいろいろ

「自閉症という知性」池上英子著から 音表現の豊かさ

「自閉症という知性」という本があるそうです。池上英子著、NHK出版です。

その中に、ギタリストの高橋さんという人の言葉が載っているそうです。感覚過敏といわれる感覚からの音の表現です。

好きな音は、「音の芯」がやわらかくて、「音の家族」もたくさんいて、その音の家族は風でふわーと飛んだときの、たんぽぽの綿毛のように広がる音です。>(p.227)

すてきな表現ですね。(#^^#)

私がウスレレを作るときにイメージしている音もちょうどそんな感じです。いろんなバージョンのウスレレを作って実験を繰り返していたのは、まさにそんな音を出せる形を捜していたんです。

私がつくったウスレレをこの高橋さんが弾いたら、どんな感想を持つのかなあ…と、ちょっと気になりますね。(#^^#)

それにしても、自閉症という言葉は、あまり本質をとらえていないような気がしますね。「閉」じてることより、「開」いてる方に核心がある気がします。一般の人より感覚が著しく開いているところがあるために、社会生活があまりにも騒々しくて入って行きにくいんじゃないでしょうか。感覚過敏という言葉も普通の人の鈍い感覚に引き寄せた表現でしかなくて、その豊かな感性の本質をとらえていない言葉のように思えます。

自閉症という知性 (NHK出版新書 580)

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